Raspberry PiでもWindowsPCのようにDVDドライブを接続してファイルの読み書きをすることができれば、データのバックアップやファイルの配布などに便利です。
最新のRaspbianなら、Linuxのように複雑なコマンド操作を駆使しなくても、これらのデバイスが比較的簡単に利用できます。
“ejects CDs”と”DVD+-RW/R tools”のインストール
タスクバー左端のメニューアイコンから「設定」→「Add / Remove Software」をクリックして起動し、画面左上の検索枠に”eject”と入力して「Enter」キーを押し、右ペインに表示されたリストから”ejects CDs and operates CD-Changers under Linux”のチェックボックスにチェックを入れて画面右下の「Apply」ボタンをクリックします。
「認証待ち」画面に続いて「認証」画面が現れるので、パスワードを入力し、「OK」ボタンをクリックします。
インストールが終わったら、右ペインに表示されたリストの”ejects CDs and CD-Changers under Linux”のチェックボックスにチェックが入っていることを確認して、画面左上の検索枠に”dvd”と入力し、「Enter」キーを押します。
右ペインに表示されたリストから”DVD+-RW/R tools”のチェックボックスにチェックを入れ、画面右下の「Apply」ボタンをクリックします。
「認証待ち」画面に続いて「認証」画面が現れるので、パスワードを入力し、「OK」ボタンをクリックします。
インストールが終わったら、右ペインに表示されたリストの”DVD+-RW/R tools”のチェックボックスにチェックが入っていることを確認して、画面右下の「OK」ボタンをクリックして閉じます。
DVD-RWのフォーマット
コマンド”lsblk“で、DVDドライブを接続する前のマウント状況を確認しておきます。
lsblk
DVDドライブにDVD-RWをセットして、コマンド”eject“+オプション”-t”で、トレーを閉じます。
eject -t -v
このDVDドライブは、オプション”-t”に対応していないようなので、トレーは手で閉じます。
DVDドライブのトレーを閉じると、「リムーバブルメディアの挿入」画面が現れるので、「OK」ボタンをクリックします。
「ファイルマネージャ」が起動し、アドレスバーに”/media/pi/CD_ROM”が表示されているので、左ペインの”/media/pi/”を開いて”CD_ROM”をクリックすると、右ペインにDVD-RWに保存されたフォルダが表示されました。( ← このDVD-RWは、WindowsPCで使っていたものです )
コマンド”dvd+rw-mediainfo“で、DVDドライブとメディアのDVD-RWの情報を表示します。
dvd+rw-mediainfo /dev/sr0
メディアは、4.4GBのDVD-RWで、”Disk Status”は”complete”でした。
コマンド”dvd+rw-format“で、DVD-RWをフォーマットします。
dvd+rw-format -force /dev/sr0
DVD-RWへの書き込みと読み取りの確認
コマンド”growisofs“で、DVD-RWにデスクトップ上のファイルをコピーしてみます。
ここ ↓ まで入力したら、半角スペースを開けて「Enter」キーはまだ押しません。
sudo growisofs -z /dev/sr0
デスクトップ上のファイル”cdrom.txt”の上で右クリックして現れるメニューから「パスをコピーする」を左クリックします。
「LXTerminal」画面に戻って、カーソル位置で右クリックして現れるメニューから「貼り付け」を左クリックし、「Enter」キーを押します。
プロンプトが返えれば書き込みが終わり、DVDドライブのトレーが開きます。
開いたDVDドライブのトレーを閉じると、「リムーバブルメディアの挿入」画面が現れるので、「OK」ボタンをクリックします。
「ファイルマネージャ」画面で”/media/pi/CDROM”が開くと、先程、保存した”cdrom.txt”が見えるので、右クリックして現れるメニューから「Text Editor」を左クリックします。
「Text Editor」で”cdrom.txt”が開くので、中身が正しく表示されていることを確認し、画面右上の「☓」をクリックして閉じます。
タスクバー右端のアイコン「Ejector」をクリックして現れる”(CDROM)”をクリックすると、DVDドライブのトレーが開いてDVDを取り出すことができます。
次回の【STEP-31】では、Raspberry Piに接続したDVDドライブで、音楽CDから音声データをリッピングする方法を紹介します。