音楽CDからの音声データのリッピングについては、以前の記事【STEP-31】でClementineを使うことを紹介しましたが、Clementineは高機能で音楽統合管理アプリとしては便利なのですが、CD情報の取り込みに関しては、実績のあるAsunderの方がヒット率が高く、優れているようです。
Asunderのインストール
スタートメニューから「設定」→「Add / Remove Software」を開き、画面左上の検索枠に”asunder”と入力して「Enter」キーを押すと、しばらくして右ペインに検索結果が表示されます。右ペインの”asunder-***”のチェックボックスにチェックを入れ、画面右下の「Apply」ボタンをクリックします。
「認証待ち」画面に続いて「認証」画面が現れるので、【STEP-09】で設定したパスワードを入力し、「OK」ボタンをクリックします。
インストールが終わったら、右ペインの”asunder-***”のチェックボックスにチェックが入っていることを確認して「OK」ボタンをクリックし、閉じます。
Asunderの設定
次のコマンドでドライブのカバーを開きCDをセットします。
eject
ドライブのカバーを閉じると、「リムーバブルメディアの挿入」画面が開き「メディアのタイプ:オーディオ CD」と認識されていますが、「実行したい動作」で”Asunder CD Ripper”を選択して「OK」ボタンをクリックします。
開いた「Asunder」画面では既にCDの情報が表示されています。先ず、画面上の「設定」ボタンをクリックします。
現れた「設定」画面のタブ「全般」では、CD-ROM デバイスとして”/dev/sro(ブルーレイドライブ)”が表示されています。「保存先フォルダ」下の”▼”をクリックします。
プルダウンメニューの「その他…」をクリックします。
現れた「保存先フォルダ」画面の左ペインで”pi”を選択して、右ペインの”Music”を選択し、「開く」ボタンをクリックします。
タブ「ファイル名」では、アルバムのフォルダ(ディレクトリ)名とファイル名の構成を指定することができます。
タブ「エンコード」では、取り込むファイルの形式を指定することができます。おすすめは、既定で入っている”OGG Vorbis”のチェックを外し、代わりに”WAV”のチェックを入れる設定です。
タブ「詳細」では、CD情報の取得先とリッピング方法について指定します。「インターネット接続にHTTPプロクシを使う」のチェックボックスにチェックを入れて、「サーバ:」の入力欄を”freedbtest.dyndns.org”、「ポート:」の入力欄を”80″で上書きします。「」のチェックボックスに既定で入っているチェックを外します。設定できたら「OK」ボタンをクリックします。
CDから音声ファイルをリッピングする
設定が終わったら、「吸い出す」ボタンをクリックしてリッピングを始めます。
リッピングが始まると、「吸い出し」画面が現れて進捗状況が表示されます。
リッピングが終わると、画面に「*個(曲)のファイルを作成しました」と表示されるので、「閉じる」ボタンをクリックして閉じます。
画面右上の「×」をクリックしてAsunderを終了します。
次のコマンドでカバーを開き、CDを取出します。
eject
取り込んだ音声ファイルを再生する
ファイルマネージャを起動し、左ペインで”Music”を選択し、右ペインのアルバムフォルダをダブルクリックして開きます。
開いたアルバム収録曲の内、どれか1曲を右クリックして出てくるメニューから「VLCメディアプレイヤー」を選択します。
VLCメディアプレイヤーが起動して、曲が再生されます。