【STEP-45】では、EPSONのEP-306というプリンターをRaspberry Piに接続しましたが、CANONのPIXUS iP7230を接続しようとしたところ、EPSONのときとはだいぶ手順が違っていたので、紹介します。
CUPSとGutenprintライブラリ、印刷設定ツールのインストール
Raspberry Piにプリンターを接続して印刷するには、macOS や UNIX向けの印刷システムCUPSと印刷設定ツールをインストールする必要があります。
スタートメニューから「設定」→「Add / Remove Software」を開き、画面左上の検索枠に”cups”と入力して「Enter」キーを押すと、しばらくして右ペインに検索結果が表示されます。右ペインの”Common UNIX Printing System”のチェックボックスにチェックを入れ、画面右下の「Apply」ボタンをクリックします。
「認証待ち」画面に続いて「認証」画面が現れるので、【STEP-09】で設定したパスワードを入力し、「OK」ボタンをクリックします。
“Common UNIX Printing System”のインストールが終わったら、続けて右ペインを下にスクロールし、”locale data files for Gutenprint”のチェックボックスにチェックを入れ、画面右下の「Apply」ボタンをクリックします。このときは「認証」画面は現れませんでした。
更に右ペインを下にスクロールし、プリンタードライバーの開発ライブラリ”development files for the Gutenprint printer driver library”、”runtome for the Gutenprint printer driver library”、”development files for the Gutenprint printer driver user interface library”の3箇所のチェックボックスにチェックを入れ、画面右下の「Apply」ボタンをクリックします。
今度は、「認証待ち」画面に続いて「認証」画面が現れたので、【STEP-09】で設定したパスワードを入力し、「OK」ボタンをクリックします。
続けて右ペインを下にスクロールし、印刷設定ツール”graphical interface to configure the printing system”のチェックボックスにチェックを入れ、画面右下の「Apply」ボタンをクリックします。
インストールが終わったら、右ペインにあるこの3つのチェックボックスにチェックが入っていることを確認して「OK」ボタンをクリックし、閉じます。
プリンターの接続
Raspberry Piとプリンターを接続する前に、プリンターの取扱い説明書に従ってプリンターをWiFi(無線LAN)ルーターに接続しておいてください。既にWindowsPC等とWiFi(無線LAN)で接続できていた場合はそのままで大丈夫です。
スタートメニューから「設定」→「印刷設定」をクリックして印刷設定ツールを起動します。現れた「印刷設定・localhost」画面の左側にある「Add」ボタンをクリックします。
「新規プリンター」画面と併せて「認証」画面が現れるので、項目「同一性:」の”▼”をクリックして”root”を選択します。
「認証」画面の項目「パスワード:」にrootユーザーのパスワードを入力して「OK」ボタンをクリックします。rootユーザーのパスワードを未だ設定していない場合は【STEP-45】の中程を見て設定しておいてください。
「新規プリンター」画面の左ペインで、”▶ネットワークプリンター”の”▶”をクリックして展開します。
左ペインの”▶ネットワークプリンター”の下に現れたリストには接続したプリンターの型名がありませんでしたが、取り敢えず似た型名を選択して「Forward」ボタンをクリックします。
プリンターのドライバーが見つかると「新規プリンター」画面が”ドライバーを選択”から”をプリンターの説明”に変わるので、項目「場所」の入力欄に”local”等と入力して「Apply」ボタンをクリックします。
「認証」画面が現れるので、項目「同一性:」の”▼”をクリックして”root”を選択します。
「認証」画面の項目「パスワード:」にrootユーザーのパスワードを入力して「OK」ボタンをクリックします。
「認証」画面でせっかく項目「同一性:」を”root”にしたのに、「認証(プリ…追加中)」画面も出てきてしまったので、項目「ユーザー名:」を”root”として、rootユーザーのパスワードを入力し、「OK」ボタンをクリックします。
「テストページを印刷しますか?」と尋ねられますが、「キャンセル」ボタンをクリックして閉じます。
「印刷設定」画面に戻るので、メニューバーから「プリンター」→「印刷キューを表示」をクリックします。
更に「印刷設定」で、メニューバーから「プリンター」→「プロパティ」をクリックします。
「プリンターのプロパティ」画面が現れるので、項目「製造元とモデル」の「変更…」ボタンをクリックします。
「ドライバーの変更」画面と併せて「認証」画面が現れるので、項目「同一性:」の”▼”をクリックして”root”を選択します。
「認証」画面の項目「パスワード:」にrootユーザーのパスワードを入力して「OK」ボタンをクリックします
「データベースからプリンターを選択する」のラジオボタンが選択されていることを確認して、接続したプリンターの製造元を選択し、「Forward」ボタンをクリックします
左ペインにライブラリに含まれたプリンターが列挙され、”iP7200″が(推奨)されていますが、モデル名がちがうので、下方向にスクロールします。
ずっと下の方にプリンター”PIXUS iP7230″が見つかったので、選択して「Forward」ボタンをクリックします。
画面が「既存の設定」に変わったら、「新しいPPDをそのまま使用します。」のラジオボタンをクリックして「Applyd」ボタンをクリックします。
ここでも又、「認証」画面が現れるので、項目「同一性:」の”▼”をクリックして”root”を選択します。
「認証」画面の項目「パスワード:」にrootユーザーのパスワードを入力して「OK」ボタンをクリックします
「プリンターのプロパティ」画面の左ペインで「ポリシー」を選択して項目「Error Policy:」の”▼”をクリックして”ジョブを中止”を選択します。
項目「Error Policy:」が”ジョブを中止”になっていることを確認して「Apply」ボタンをクリックします。。
左ペインで「設定」に戻り、「テストページの印刷」ボタンをクリックします。
「送信しました」画面が現れて、プリンターからテストページが印刷されれば、設定は完了です。「ドキュメントの印刷ステータス」画面には印刷の進捗状況とプリンターの状態が表示されます。