【STEP-30】RaspbianでもDVDドライブをマウントしてデータをバックアップ

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Raspberry PiでもWindowsPCのようにDVDドライブを接続してファイルの読み書きをすることができれば、データのバックアップやファイルの配布などに便利です。

最新のRaspbianなら、Linuxのように複雑なコマンド操作を駆使しなくても、これらのデバイスが比較的簡単に利用できます。

“ejects CDs”と”DVD+-RW/R tools”のインストール

タスクバー左端のメニューアイコンから「設定」→「Add  /  Remove  Software」をクリックして起動し、画面左上の検索枠に”eject”と入力して「Enter」キーを押し、右ペインに表示されたリストから”ejects CDs and operates CD-Changers under Linux”のチェックボックスにチェックを入れて画面右下の「Apply」ボタンをクリックします。

「認証待ち」画面に続いて「認証」画面が現れるので、パスワードを入力し、「OK」ボタンをクリックします。

インストールが終わったら、右ペインに表示されたリストの”ejects CDs and CD-Changers under Linux”のチェックボックスにチェックが入っていることを確認して、画面左上の検索枠に”dvd”と入力し、「Enter」キーを押します。

右ペインに表示されたリストから”DVD+-RW/R tools”のチェックボックスにチェックを入れ、画面右下の「Apply」ボタンをクリックします。

「認証待ち」画面に続いて「認証」画面が現れるので、パスワードを入力し、「OK」ボタンをクリックします。

インストールが終わったら、右ペインに表示されたリストの”DVD+-RW/R tools”のチェックボックスにチェックが入っていることを確認して、画面右下の「OK」ボタンをクリックして閉じます。

DVD-RWのフォーマット

コマンド”lsblk“で、DVDドライブを接続する前のマウント状況を確認しておきます。

lsblk

Raspberry PiのUSB端子にDVDドライブを接続して、コマンド”eject“で、トレーを開きます。

eject -v

コマンド”eject“にオプション”-v”を付けると、イジェクトしながらデバイスの認識情報も表示されます。このDVDドライブのデバイスファイル名は、”sr0″のようです。

DVDドライブにDVD-RWをセットして、コマンド”eject“+オプション”-t”で、トレーを閉じます。

eject -t -v

このDVDドライブは、オプション”-t”に対応していないようなので、トレーは手で閉じます。

DVDドライブのトレーを閉じると、「リムーバブルメディアの挿入」画面が現れるので、「OK」ボタンをクリックします。

「ファイルマネージャ」が起動し、アドレスバーに”/media/pi/CD_ROM”が表示されているので、左ペインの”/media/pi/”を開いて”CD_ROM”をクリックすると、右ペインにDVD-RWに保存されたフォルダが表示されました。( ← このDVD-RWは、WindowsPCで使っていたものです )

「LXTerminal」画面に戻ってもう一度、コマンド”lsblk“で、DVDドライブのデバイスファイル名を確認します。

lsblk

ここでも、DVDドライブのデバイスファイル名は”sr0″でした。

コマンド”dvd+rw-mediainfo“で、DVDドライブとメディアのDVD-RWの情報を表示します。

dvd+rw-mediainfo /dev/sr0

メディアは、4.4GBのDVD-RWで、”Disk Status”は”complete”でした。

コマンド”dvd+rw-format“で、DVD-RWをフォーマットします。

dvd+rw-format -force /dev/sr0

DVD-RWへの書き込みと読み取りの確認

コマンド”growisofs“で、DVD-RWにデスクトップ上のファイルをコピーしてみます。

ここ ↓ まで入力したら、半角スペースを開けて「Enter」キーはまだ押しません。

sudo growisofs -z /dev/sr0

デスクトップ上のファイル”cdrom.txt”の上で右クリックして現れるメニューから「パスをコピーする」を左クリックします。

「LXTerminal」画面に戻って、カーソル位置で右クリックして現れるメニューから「貼り付け」を左クリックし、「Enter」キーを押します。

プロンプトが返えれば書き込みが終わり、DVDドライブのトレーが開きます。

開いたDVDドライブのトレーを閉じると、「リムーバブルメディアの挿入」画面が現れるので、「OK」ボタンをクリックします。

「ファイルマネージャ」画面で”/media/pi/CDROM”が開くと、先程、保存した”cdrom.txt”が見えるので、右クリックして現れるメニューから「Text Editor」を左クリックします。

「Text Editor」で”cdrom.txt”が開くので、中身が正しく表示されていることを確認し、画面右上の「☓」をクリックして閉じます。

タスクバー右端のアイコン「Ejector」をクリックして現れる”(CDROM)”をクリックすると、DVDドライブのトレーが開いてDVDを取り出すことができます。

次回の【STEP-31】では、Raspberry Piに接続したDVDドライブで、音楽CDから音声データをリッピングする方法を紹介します。