主にゲームとかアニメーションなどを作る子供向けのプログラミング言語と見られている「Scratch」ですが、Raspberry PiのGPIO ( General Purpose Input/Output ) を制御することが可能で、電子工作のツールとしても注目を集めています。
今回は、「Scratch 2」で電子工作を行う為の準備として、メニューの日本語化、拡張機能”Pi GPIO”の追加、「Scratch 2」に収録されたRaspberry PiのGPIO についての説明を紹介します。
Scratch2.0の日本語化
タスクバーのメニューアイコンから「プログラミング」→「Scratch 2」をクリックして起動します。【STEP-17】で「アプリケーション・ランチャー」に「Scratch 2」を追加した場合はタスクバーのアイコンから直接、起動できます。
起動した「Scratch 2」の地球儀アイコンをクリックして現れるプルダウンメニューから、表示する言語を選択します。
プルダウンメニューをずっと下にスクロールして”にほんご”をクリックすると、「Scratch 2」のメニューが日本語のひらがなで表示されます。
漢字の”日本語”をクリックすると、「Scratch 2」のメニューが日本語の漢字混じり文で表示されます。
拡張機能Pi GPIOの追加
メニューが日本語で表示されたら、ブロックパレットの「その他」をクリックします。
ブロックパレットに現れた「拡張機能を追加」ボタンをクリックします。
「Extension Library」画面が現れるので、”Pi GPIO”をクリックして「OK」ボタンをクリックします。
現在の拡張機能は2つしかありませんが、これから増えていくのでしょう。自分で拡張機能を作成して登録することもできます。
Raspberry PiのGPIOについての解説
ブロックパレットの「Pi GPIO▼」の「▼」から「説明 Pi GPIO extension…」をクリックすると、Raspberry PiのGPIOについての簡潔な説明が表示されます。
メニューは日本語化されていますが、ここは未だ英語表記のままです。
解説の途中で、なにやら警告が表示されています。
警告文全体をマウスで選択し、メニューバーの「Edit」→「Copy」をクリックします。
マウスの右クリックは使えませんでした。
ブラウザを起動し、Google 検索のページで画面右上のアプリ選択アイコンから「翻訳」をクリックします。
「翻訳」ページの左側入力欄で右クリックして現れるプルダウンメニューから「貼り付け」を左クリックします。
「翻訳」の日本語は、分かりづらいですが、何となく「電源 ( 特に5V ) にやたらと部品を接続すると、Raspberrry Piを破壊する可能性があります。特にモーターを直接、接続する場合は気を付けるように」といったところでしょうか。
「Worksheet – Physical Computing With Scratch」画面に戻って、更に下へスクロールするとGPIOのピン番号の図が出てきました。この図はとても分かりやすいので、印刷して手元に置いておくと便利です。
更にスクロールして出てきたのは、いわゆる”Lチカ”ならぬ”Lピカ”の実例です。これは次回でやってみるつもりです。
最後に出てきたのが、GPIO制御による”Lピカ”の第一歩ですが、Scratch 2で”Lチカ”させることができます。
メニューバーの「File」→「Quit」をクリックすると、「Worksheet – Physical Computing With Scratch」画面だけでなく「Scratch 2」も閉じてしまいました。
続けて「Scratch 2」画面に戻る場合は、「Worksheet – Physical Computing With Scratch」画面右上の「×」をクリックして閉じましょう。
今回は、拡張機能の”Pi GPIO”を追加する手順を紹介したのですが、バグなのか今のところ、この設定が保存されないので、”Pi GPIO”を使う場合は「Scratch 2」を起動する度に、もう一度今回の手順を繰り返さなければなりません。