【 続報 ① 】Raspberry Pi 3 Model B+の起動順位を確認してみた!

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【 速報 】では、USBメモリーから起動したRaspberry Pi 3 Model B+のカードスロットにmicroSDカードを挿入した状態で再起動しても、再びUSBメモリーから起動することを確認しましたが、このときは再起動する前にmicroSDカードがフォーマットされていたので、あのような動作になりましたが、RaspbianをインストールしたmicroSDカードが挿入された状態で起動した場合、USBポートに接続した起動ディスク(USBメモリー)とどちらを優先して起動するか確認してみました。。

空のカードスロットに起動ディスク(microSDカード)を挿入する

【速報】のときと同じように、USBポートに接続したUSBメモリーから起動したRaspberry Piの空のカードスロットにRaspbianをインストールしたmicroSDカードを挿入すると、いつものように「リムーバブルメディアの挿入」画面が開くので、「OK」ボタンをクリックします。

このmicroSDカードにはRaspbianがインストールされているので、システムファイルがたくさん書き込まれています。

【STEP-20】で作った「Mounted Disks」のショートカットがいつものドライブとは違うSDカードのアイコンになっています。

今度も、コマンド”lsblk“で、デバイスのマウント状況を確認してみます。

lsblk -f

これを見ると、起動ディスクの”sda (USBメモリー) “以外に、カードスロットに挿入されたmicroSDカードのデバイス名”mmcblk0″が2つのパーティションでマウントされていることが分かります。

このmicroSDカードは、カードスロットに挿入されてはいても起動ディスクとしてマウントされてはいないので、タスクバー右端のイジェクトアイコンにマウスを合わせると、イジェクト(取外し)できる表示になっています。

カードスロットに起動ディスク(microSDカード)を挿入したまま再起動してみる

カードスロットに起動ディスク(microSDカード)を挿入したまま再起動します。

reboot

再起動したら、コマンド”lsblk“で、デバイスのマウント状況を確認します。

lsblk -f

マウントされた2つの起動ディスクの内、実際に起動しているのは、”MOUNTPOINT”が”/boot”になっている”mcblk0″の方です。

タスクバー右端のイジェクトアイコンにマウスを合わせると、再起動する前に起動していた”BUFFALO USB Flash Disk”がイジェクト(取外し)できる表示になっていることからも、RaspbianがmicroSDカードから起動していることが分かります。

念の為、コマンド”parted -l“を使って、マウントされているデバイスのモデル名を確認します。

sudo parted -l

起動デバイス”mcblk0″のモデル名は”SD SL16G”でした。

Raspberry Pi 3 Model “B+”は、【STEP-26】のように特に設定しなくても「Program USB Boot Mode」がデフォルトになっていますが、それはあくまでもUSBポートに接続したドライブ(USBメモリー、SSD、HDD、USBカードリーダーを介したSDカード等)からも起動させることができるということで、カードスロットに起動ディスクが挿入されている場合はそちらが優先されることを確認しました。

USBポートに複数の起動ディスクを接続した場合の起動順位

一旦、シャットダウンして、USBメモリーから起動したRaspberry PiのUSBポートにRaspbianをインストールしたUSBメモリーをもうひとつ接続すると、いつものように「リムーバブルメディアの挿入」画面が開くので、「キャンセル」ボタンをクリックします。

今度はSDカードではないので、デスクトップに現れる「Mounted Disks」のショートカットはいつものドライブのアイコンです。

USBポートに起動ディスク(USBメモリー)を2つ接続した状態で再起動します。

再起動したら、コマンド”lsblk“と”parted -l“で、デバイスのマウント状況とモデル名を確認します。

lsblk -f
sudo parted -l

マウントされた2つの起動ディスクの内、実際に起動しているのは、”MOUNTPOINT”が”/boot”になっている”sda(BUFFALO USB Flash Disk)″の方でした。

タスクバーのイジェクトアイコンも、イジェクト(取外し)できるのは後から接続した”SanDisk Ultra Fit”でした。

もう一度シャットダウンして、今度は2つの起動ディスク(USBメモリー)の接続ポートを入替えて再起動してみます。

再起動したら、コマンド”lsblk“と”parted -l“で、デバイスのマウント状況とモデル名を確認します。

lsblk -f
sudo parted -l

今度は、マウントされた2つの起動ディスクの内、実際に起動しているのは、”MOUNTPOINT”が”/boot”になっている”sda(SanDisk Ultra Fit)″の方でした。

タスクバーのイジェクトアイコンも、イジェクト(取外し)できるのは”BUFFALO USB Flash Disk”でした。

起動ディスク(USBメモリー)の形状が上下非対称だった為、全てのポートに差替えて各ポート毎の優先順位を確認することはできませんでしたが、どちらのUSBメモリーからもポートを差替えれば、起動させることができることを確認しました。

Raspberry Pi 3 Model “B+”は、microSDカードだけでなくUSBデバイスからも起動できることで可能性がさらに拡大しました。このニューモデルについては、これからも引き続き【 続報 】をお届けしていきたいと思います。