前回の【 続報 ⑤ 】で、SSD起動の「“+”あり」が『絶対に超えられない壁:USB2.0の理論的最大転送速度60MB/s ( 480Mbps )』にぶち当たる59.9MB/sを叩き出したことで、【 続報 番外編 】で「“+”あり」とそれほど違いないデータだった「“+”なし」のRaspberry Pi 3 Model Bでも、これに近い転送速度が得られるのではないかという期待でベンチマークを行います。
調査対象のストレージ
⑧ PASOUL 2.5インチ 内蔵型SSD 120GB + Homefunny SATA-USB 3.0 変換アダプタ
そこそこスペックの激安国産SSD、とは言っても⑤よりは遥かにマシ、公称最大書き込み速度は400MB/s、USB3.0の変換アダプタを介してRaspberry Pi 3 Model B+のUSBポートに接続
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“+”なしのRaspberry Pi 3 Model Bで対象ストレージ⑧のベンチマーク実行
sudo parted -l
⑧PASOUL 2.5インチ 内蔵型SSD 120GBのモデル名は”SSD 120G B”で、デバイス名”sda”はUSBポートに接続したデバイスであることを示しています。
続けて、【続報 ② 】で設定したcpufrequtilsをrestartさせ、CPUクロックを “+”なしのRaspberry Pi 3 Model Bの最大周波数1.2GHzに固定します。
sudo /etc/init.d/cpufrequtils restart
タスクバーのCPUFreqのアイコンにマウスを合わせて、CPUクロックが1.2GHzになっていることを確認します。
結果は、所要時間がこれもまた瞬殺2.7秒、ファイルの平均転送速度は57.2MB/sで、こちらも『絶対に超えられない壁:USB2.0の理論的最大転送速度60MB/s』にほぼ近い値です。
これまでの結果
事前の予想通り、「“+”なし」のRaspberry Pi 3 Model Bでも、USB接続のSSDから起動することで、カードスロットのmicroSDから起動するよりランダムアクセスの転送速度が桁違いに速くなりました。「“+”なし」をお使いの方は、ぜひ【STEP-26】で”Program USB Boot Mode”を有効化し、SSDから起動してみてください。