Raspberry Pi(ラズパイ)で Inkscape ver.0.92 をインストール
定番の高機能ドローソフトInkscapeの最新版は ver.0.92 (2017年8月時点)ですが、今のところ、Raspbianでapt-getできるのは ver.o.48です。
ところが、RaspbianのベースとなるDebianには、安定版のリポジトリとは別に”backports“という一歩先を行くリポジトリがあって、こちらをapt-getのsourceとして指定すれば、Inkscape ver.0.92 がインストール可能になります。
Debian backportsをapt-getのsourceとして指定するには、Raspbianの”sources.list”を編集します。
LXTerminalを起動し、エディタ”nano”で”sources.list”を開きます。
sudo nano /etc/apt/sources.list
開いた”sources.list”に次のリポジトリを追記して、保存(Ctrl+O → Enter)し、閉じます(Ctrl+X)。
deb http://ftp.debian.org/debian jessie-backports main
リポジトリを追加したら、”update”でパッケージのリストを更新しておきます。
sudo apt update
追加したリポジトリ(ftp.debian.org/debian jessie-backports main)から、6項目のパッケージがリストアップされました。
最後の方では、何やら「GPGエラー」として「公開鍵を利用できないため、以下の署名は検証できませんでした」の記述が見えます。
“update”したパッケージのリストにInkscapeのどのバージョンが含まれているか調べます。
apt-cache policy inkscape
「0.92.1-1~bpo8+1」と「0.48.5-3+b2」のふたつのバージョンがありました。
“update”で署名のエラーがあったので、オプション” –force-yes”を付けて強制的にインストールします。
sudo apt-get install inkscape=0.92.1-1~bpo8+1 --force-yes -y
プロンプトが返ってきたら、再起動します。
メニューアイコンから「グラフィックス」→「Inkscape」をクリックし、「ヘルプ」→「Inkscapeについて」を開くと、バージョンは”ver.0.92″となっていました。