革新が進むドローン業界の中ですごい自動操縦のドローンがあります。それが「Skydio:スカイディオ」です。
今まで発売されているドローンと比べて、その圧倒的な操作の簡単さと、自動追尾の認識の良さ、周辺認識のための13個のカメラによる障害物回避など、自動飛行機能が群を抜いています。
Fabshopスタッフがサンフランシスコで開催されたMakerFaire Bayarea 2018イベント会場でSkyidoのスタッフに実物を見せてもらう事ができました。まさに未来の超簡単操作ドローンです。
人工知能AI搭載、周囲認識がすごい
スカイディオはNVIDIAのAIチップを搭載したドローンで、周辺認知を13個のカメラと人工知能により格段の安定した自動飛行を実現しています。周辺で何が起こっているのかを把握し、どのように動くかを判断、さらには次に何が起こるのかを予想して飛行しています。
自動飛行のためにビジュアルスラム(VisualSLAM)、ディープラーニング(Deeplearning)、モーションぷラニング(Motion Plannning)という3つの技術を使っています
。
Visual SLAM(Simultaneous Localization and Mapping)では、人を追尾する際に、周辺環境(障害物)などを検知し、リアルタイムにマッピングしていきます。それにより周辺障害物を正確に把握します。
AI人工知能で様々な状況変化を把握し適切に本体を動かしていきます。ディープラーニングの技術で状況の違いを映像とものの動作などの要素で判断していきます。これらの分析をリアルタイムに行いながら自動運転を続けていくわけです。
モーションプランニングでは、ビジュアルSLAMやディープラーニングで計算したデータをもとに、次にどのような動作をするか判断し、少し先の動きを予想していきます。つねに3Dで物事をとらえ、機体の操作能力や動作環境、ユーザーからの命令などに備えて飛行します。
様々な撮影方法が選べる!
スカイディオの更に素晴らしいところは、ただ自動追尾するだけでなく、被写体の先頭を移動していくリードモードや被写体の周りをまわりながら追跡していくオービット、横に和割り込んで追尾するサイドモードなど様々な撮影方法があります。
モードは飛行中に自由に変更することができます。
実際に飛行させている動画は以下の2つです。障害物を軽快によけていく様が確認できます。
現在あるドローンの中では群を抜いてその安定飛行性能を見せています。
Skydio社はカリフォルニア州レッドウッドシティのスタートアップ企業で、Skydio R1ドローンは同社初の製品です。
以前これと同じような自動追尾のドローンを発売するとしてキックスターターでおよそ3400万ドル(日本円で40億)集めたLilyロボティクスは実現不可とみて事業停止をするというドローンでの資金調達史上最悪の詐欺事件があったのを思い出しますが、今となってはスカイディオ社がより高機能なものにして実現、7000万ドル(日本円でおよそ80億円)の資金調達にも成功し発売にこぎつけた。
Skydioのスペック
- サイズ:13” × 16” × 1.5”
- 重さ:2.2lbs (およそ1kg)
- 飛行時間:16分
- トップスピード:25mph (およそ40km/h)
- カメラ:4K 150FOV 64GB onboard storage
- センサー:カメラ12個、ビデオ撮影用カメラ1個、IMU×4、GPS×1
- コンピュータ:256core NVIDIA Jetson GPU / Quad-core 64bit ARM CPU
- RAM : 4GB
より詳しくはSkydio社の公式サイトで。