Processing(プロセッシング)とは
プログラミング言語とはコンピュータに命令を伝えるもので、様々な種類があります。C言語やJAVAなど、用途によって様々なものがあります。古くからあるものや近年開発された新しいものなどもあり、その種類は今後も増えていくと言われています。
そのなかでも、図形を描いたり、視覚的な表現をコンピュータにさせるために考案されたプログラミング言語がProcessing(プロセッシング)です。2001年ごろに登場したオブジェクト指向のプログラミング言語で、JAVAをベースにしていると言われています。
2017年2月の段階ではバージョン3となっています。グラフィカルに様々な図形描画ができます。
以下の例は、デザイナーでプログラマーである松永歩さんという方が自身の公式サイトで公開しているカオスの実験です。ローレンツ方程式を使って収束する系のカオスを表現していますが、この模様は再帰的にプロットされていくドットが最終的に終わりを迎えます。
以下のソースコードで、パラメータを変更していくことで、図形が変わっていきます。
float x = 0.1, y = 0.1; static final float a = 1.25, b = 0.75; void setup() { size(800, 800); blendMode(ADD); background(0); stroke(124, 155, 255, 50); } void draw() { float _x, _y; for (int i = 0; i < 100; i++) { _x = (1 + a * b) * x - b * x * y; _y = (1 - b) * y + b * x * x; point(_x * 100 + width*0.5, - _y * 100 + height*0.75); x = _x; y = _y; } }
Processingをはじめるには?
プロセッシングはオープンソースな言語で、開発も進んでいます。最新版のプロセッシングの開発環境は公式サイトからいつでもダウンロード可能です。プロセッシングは米国で開発がスタートしたものですから、公式サイトの言語は英語になっていますので、以下にダウンロード方法をご紹介します。 ▼Processing公式サイト https://processing.org/ まずは、上記アドレスをクリックして公式サイトに行きましょう。トップページには「Download Processing」というボタンと、画面左のメニューの「Download」から開発ソフトのダウンロードを開始します。 ダウンロードページでは、Processingのダウンロードの際に寄付を求められます。これは、Processingの開発チームに対する寄付ですが、最初はまず「No Donation(寄付なし)」にチェックを入れて「Dowload」というボタンを押しましょう。 次にダウンロードするソフトの種類を選びます。OSの種類に注意してダウンロードしてください。今回はMacOS X用のソフトウェアをダウンロードしますので、MacOS Xというものにしますが、Windowsの方は32bitなのか、64bitなのかなどを選択して、ダウンロードしましょう。 ダウンロードすると、画面右下などに、ダウンロードの進捗が表示されます。ダウンロードが終了したら、圧縮ファイルになっていますので、展開してください。 あとは、Processingのアイコンをクリックすれば、初回の起動画面が表示されます。 最初の画面では、「Welcome to Processing 3」と表示されます。とりあえずここでは「Get started」をクリックしてプロセッシングの利用を開始します。 これでインストールと起動の確認ができました。 ここからプロセッシングを使って色々なプログラミングを体験できます。