Pythonというプログラミング言語を知る!

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Python パイソン Fabshop

Python(パイソン)とは・・・

Python(パイソン)はデジタルによるものづくりの世界ではとても注目度の高いプログラミング言語です。

プログラミング言語の中でもなぜPythonが注目されているかというと、Googleなどが推奨していることもありますが、なにより数あるプログラミング言語の中でもコードを書くルールや構文がシンプルで分かりやすいと言ところにあります。

近年注目されている「ラズベリーパイ」というLinuxベースのマザーボードを使った電子工作でも、Pythonが多く使われています。(写真左のボードがラズベリーパイ)

学習向け言語としても注目されている!

コンピュータプログラミングを学ぶときには、まず最初に「どの言語を学ぶか」という事になります。これは、「何をするか」によっても決まるものです。たとえばWEB上でのプログラミングにはHTMLやPHP、Javascriptなどの言語を覚える必要があるでしょう。プログラミング言語にはそれぞれ得意な分野があります。

Pythonが学習向けに良いとされているのは、見やすくコードを書かないとエラーになるので、プログラムの完成後、他人が書いたプログラムでも比較的見やすく記述されているところにもあります。またシンプルなコードになるため、コードの量も少なくなります。

以下のコードを比較してみましょう!よくある「Hello world」という文字を出力するだけのプログラムです。

C言語の場合

[code]
#include <stdio.h>
void main()
{
printf(“Hello World!”);
return 0;
}
[/code]

Pythonの場合

[code]
print(“Hello World!”)
[/code]

たった1行で完結してしまいます。

オールマイティーな言語

Pythonは、見やすさだけでなく、あらゆる分野で使えるプログラミング言語であるともいえます。WindowsやMacなどのデスクトップアプリケーションの開発から、インターネット・WEB状のプログラミング、データ解析など、一旦学習すれば、様々な分野で利用できるのです。

実際にはどんな開発に使われているか?

インターネット上のサービスとしては、写真共有サイトInstagram(インスタグラム)やクラウドディスクサービスであるDropbox(ドロップボックス)などの開発言語として使われていることで有名です。

また、アプリケーションソフトとしては、オープンソースのソフトウェア開発などに多く用いられており、3Dデータを作成する「Blendar」やオープンソースのDTPソフト「Scribus」、ワード・エクセル・パワーポイントなどと互換のある統合オフィスソフト「OpenOffice」などもPythonで記述されています。

ゲームソフトの世界でも

ゲームソフトの世界でも、Pythonでの開発が進んでいます。EAから発売されているバトルフィールド2やWorld of Tanksなどもパイソンで記述されています。

このようにプロの分野でも多くつかわれるようになっているのは、開発が容易であることと後にプログラムのメンテナンスを行う際にも他の言語に比べて楽である点です。先にも述べた通り、見やすくコードを書かないとエラーになるように設計されていたりします。また、開発を楽にしてくれる「フレームワーク」も沢山公開されている点も開発が容易になっている理由です。

インタープリタという言語の種類

プログラミング言語は大きく分けて2種類に分類することができます。1つは、C言語やJAVAなどのように、ソースコードを記述した後に「コンパイル」という作業を行って、機械語に変換し実行可能にするコンパイル言語と、PerlやPythonのようなインタープリタ言語があります。

インタープリタ言語は、コードを書くとその場で機械語に翻訳するので、直ぐに実行できるというメリットがあります。

欠点はないのか?

インタープリタ言語というのは、実行するたびにコンパイルを行っているため、CやJAVAのようなコンパイル言語に比べて動作が遅いという欠点があります。近年ではコンピュータの性能があがり、さほど気にならなくなってきましたが、それでもコードが長くなったり、大規模なソフトウェアなどではコンパイル言語に比べて動作が遅くなります。

コンパイル言語はコンパイラで一度機械語にしてしまえば、実行するときはいちいちコンパイルする必要が無いのですが、インタプリタ言語では毎回コンパイルを行いながら実行していますので、動作が遅くなるのです。

欠点を補う長所がある

コンパイル言語は、ソースコードにエラーがあるとコンパイルができません。また、部分的にチェックしようとしても、まとめてコンパイルしなければ動作の確認ができません。その点、インタープリタ言語では、書いたコードを直ぐに実行できるため、動作確認がすぐできるのも長所の1つです。