今回は、前回インストールしたVisual Studio Codeで、実際にPythonのプログラム ( と言っても1行しかありませんが ) を作って、デバッグした上で実行してみたいと思います。
ワークスペースの設定
Visual Studio Codeは、プログラムを保存するフォルダーを”ワークスペース”として管理し、各フォルダ毎に設定ファイルを格納します。そこで、あらかじめファイルマネージャを起動して”/home/pi”の何もないところで右クリックし、出てくるメニューから「新規」→「フォルダ」を選択して作成しておきます。
「フォルダの新規作成」画面が現われるので、フォルダ名を入力し「OK」ボタンをクリックします。
Visual Studio Codeの画面左端にあるアクティビティーバー1番上のエクスプローラーアイコンをクリックします。
アクティビティーバーの右にあるサイドバーに現われた「フォルダーを開く」ボタンをクリックします。
ファイルマネージャが開くので、先程作成しておいたフォルダを選択し、「OK」ボタンをクリックします。
サイドバーに開いたフォルダーが表示されている ( フォルダ名が全て大文字に変換 ) のを確認して、メニューバーから「表示」→「コマンドパレット」を選択します。
出てきたコマンドパレットの入力欄に”select”と入力すると、その下に文字列”select”を含むリストが表示されるので、その中からインタープリタ“Python Select Workspace Interpreter”を選択します。
選択後にちょっと間をおいてから、最上段が”current: python”というリストが現われるので、このフォルダで使うプログラミング言語”python3.5″を選択します。
プログラムの作成とデバッグ
サイドバーのフォルダ”PYTHON”の下に設定ファイルが格納されるフォルダ”.VSCODE”ができているのを確認して、”PYTHON”右のアイコン「新しいファイル」をクリックします。
フォルダ”.VSCODE”の下に同一階層で入力欄が現れるので、プログラム名を入力します。
メニューバーの下に”Linter pylint is not installed”というエラー表示が現れるので、「install pylint」ボタンをクリックします。
画面右下にターミナル画面が現われてシンタックスチェック“pylint”のインストールが始まります。
ターミナル画面のインストールが終わったら、画面右上のエディターに”p”と入力します。すると”p”で始まる入力候補の一覧が現れるので”print”を選択します。
続けて、右のように入力してみました。
print Hello World
画面左端のアクティビティーバーで上から4番目の「デバッグ」アイコンをクリックします。
サイドバーに現れた「デバッグ▶」右の”▼”をクリックして出て来るメニューから「構成の追加」を選択します。
エディター画面にデバッグ構成ファイル”launch.json”が開きますが、今回は設定を変更しないのでタブの「×」をクリックして閉じます。
「launch.jsonに加えた変更を保存しますか?」と尋ねられるので、「保存しない」ボタンをクリックします。(画面では「保存」ボタンをクリックしていますが、変更しないので「保存しない」ボタンをクリックした方がいいです)
念の為、サイドバーの「デバッグ▶」右の”▼”をクリックして、”Python”が選択されていることを確認しておきます。
サイドバーの「デバッグ▶」の”▶”をクリックしてデバッグを開始します。
画面右下のパネルのタブ「デバッグコンソール」をクリックします。
デバッグが終わって”SyntaxError:”という表示が現れたので、タブ「問題」をクリックします。
こちらにはエラーコードが表示されるので、右クリックして「コピー」を選択します。
ブラウザを開いて検索窓で右クリックし、「貼り付け」を選択します。
貼り付けた文字列からエラーコード以外を削除してから「検索」ボタンをクリックします。
検索結果から参考になりそうなサイトをクリックします。
“print”の対象に”()”がないと、Python3では動作しないそうです。( 今回のプログラムには””もありませんでしたが )
ご指摘の通りプログラムを修正して、もう一度、デバッグを実行します。
print ("Hello World")
デバッグが終わったら、もう一度、画面右下のパネルのタブ「問題」をクリックします。
何か気に入らないことが3項目にあるようですが、エラーではないそうです。
プログラムの実行
画面右上のエディターで何もないところで右クリックし、”Run Python File in Terminal”を選択します。
画面右下のパネルでターミナル画面が開き、無事”Hello World”の出力が得られました。
メニューバーから「ファイル」→「保存」を選択し、修正したプログラムを保存します。