最近のRaspbianでは既定のブラウザがChromiumになりましたが、高機能のせいか動作が重く、残念ながらアクセス不能となることがあります。そんなときは、以前のRaspbianで既定ブラウザだったEpiphanyを使うとアクセスできることがあります。
Epiphanyをスタートメニューに登録する
Epiphanyは既定のブラウザではなくなりましたが、インストールはされているので、登録すればスタートメニューから起動することができます。登録するには、スタートメニューの「設定」→「Main Menu Editor」をクリックします。
左ペインで”インターネット”を選択すると、右ペインに何故か”Epiphany ウェブブラウザ―”が3つも表示されますが、真ん中の”Epiphany ウェブブラウザ―”のチェックボックスにチェックを入れて「OK」ボタンをクリックします。
スタートメニューから「インターネット」→「Epiphany ウェブブラウザ―」をクリックして起動します。
Epiphanyのおすすめ設定
初回起動時は真っ白な画面ですが、画面右上の歯車アイコンをクリックして出てくるメニューから「設定」を選択します。
現れた「設定」画面のタブ「一般」で「ダウンロードしたファイルを自動的に開く」と「広告を許可する」の既定で入っているチェックを外して、次のタブ「フォントとスタイル」をクリックします。
既定で入っている「システムフォントを使用する」のチェックを外します。
項目「San Serif フォント」右の選択ボタンを押して出てくる「フォントの選択」画面の検索窓に”noto”と入力します。その下にリストアップされるフォントから”Noto Sans CJK JP DemiLight”を選択して「選択」ボタンをクリックします。
項目「Serif フォント」右の選択ボタンを押して出てくる「フォントの選択」画面の検索窓に”noto”と入力します。その下にリストアップされるフォントから【STEP-13】でインストールした”Noto Serif CJK JP Medium”を選択して「選択」ボタンをクリックします。
項目「等幅フォント」右の選択ボタンを押して出てくる「フォントの選択」画面の検索窓に”noto”と入力します。その下にリストアップされるフォントから”Noto Sans Mono CJK JP Regular”を選択して「選択」ボタンをクリックします。
各項目のフォントがこのように設定されていることを確認し、次のタブ「プライバシー」をクリックします。
項目「トラッキング」の既定でチェックが入っていない「トラッキングの拒否をウェブサイトに通知する」にチェックを入れて次のタブ「言語」をクリックします。
項目「言語」右の「追加」ボタンをクリックします。
現れた「言語を追加」画面の選択窓から「日本語」を選択して「追加」ボタンをクリックします。
もう一度、項目「言語」右の「追加」ボタンをクリックします。
現れた「言語を追加」画面の選択窓から「英語」を選択して「追加」ボタンをクリックします。
「閉じる」ボタンをクリックして「設定」画面を閉じます。
検索エンジンDuckDuckGoの設定
Epiphanyのアドレスバーに”google”と入力すると、その下に「ウェブの検索」と表示されるのでクリックします。
Epiphanyの既定の検索エンジンDuckDuckGoで検索結果がリストアップされます。リストの上にある設定項目の左側にある検索対象が「日本▼」と表示されているので、スライドスイッチを右側に切り替えて有効にします。
設定項目の中央にある「セーフサーチ標準▼」の▼をクリックすると3択のメニューが表示されます。
設定項目の右側にある「いつでも標準▼」の▼をクリックすると4択のメニューが表示されます。検索対象を時間で区切るもので、これは便利そうです。
ブックマークへの登録
検索結果の”Google”をクリックして開きます。
開いたGoogleのページでログインしておけば、EpiphanyからもGmail、Googleドライブ、カレンダー、マップ、フォトなどにアクセスできます。
ブックマークに登録したいページを開いて画面右上の歯車アイコンをクリックして出てくるメニューから「ブックマーク」→「ブックマークの追加」をクリックします。
現れた「”Google”のプロパティ」画面でタイトルなどに変更する必要がなければ「追加」ボタンをクリックします。
Googleのページに戻って、検索窓に”ゆうちょ”と入力すると、その下に候補がいくつか表示されるので、”ゆうちょダイレクト”を選択します。
リストアップされた検索結果から「ゆうちょダイレクト|ログイン」をクリックして開きます。
まるでEpiphanyに最適化されたかのように使い易い「ゆうちょダイレクト|ログイン」画面が開きました。
「ゆうちょダイレクト|ログイン」画面を開いたまま、画面右上の歯車アイコンをクリックして出てくるメニューから「ブックマーク」→「ブックマークの追加」をクリックします。
現れた「”ゆうちょダイレクト|ログイン”のプロパティ」画面でタイトルなどに変更する必要がなければ「追加」ボタンをクリックします。
今後は、画面右上の歯車アイコンをクリックして出てくるメニューから「ブックマーク」→「ゆうちょダイレクト|ログイン」をクリックすると、ゆうちょダイレクトのログイン画面が開きます。
Epiphanyでは、お客様番号とパスワードを入力して、無事にログインすることができました。
Chromiumからブックマークをインポートする
Chromiumを起動し、画面右上の(・が縦に3つ並んだ)メニューアイコン →「ブックマーク」→「ブックマークマネージャ」をクリックします。
新たに開いたタブ「★ブックマーク」のページ内の右上にもある(・が縦に3つ並んだ)メニューアイコンをクリックして出てくるメニューから「ブックマークをエクスポート」を選択します。
現れた「ファイルを保存」画面で”Documents”が開き、名前入力欄にブックマークのファイル名が表示されているので、変更する必要がなければ「Save」ボタンをクリックします。
Epiphanyに戻って、画面右上の歯車アイコンをクリックして出てくるメニューから「ブックマークの編集」を選択します。
現れた「ブックマーク」画面のメニューバーの「表示」をクリックすると「アドレス」にチェックが入っていないので、チェックを入れておきます。
メニューバーの「ファイル」→「ブックマークのインポート」をクリックします。
現れた「ブックマ…ポート」画面の「インポート」ボタンをクリックします。
現れた「ファイルからブックマークのインポート」画面で、「最近開いたファイル」として先程エクスポートしたブックマークファイルが表示されているはずなので、選択して「開く」ボタンをクリックします。
但し、全てのブックマークがアルファベット順に一列でインポートされてしまうので、たくさんある場合はカテゴリー別に分類するのが大変そうです。