【STEP-54】使ってないなら止めておこう!BluetoothとWi-Fi

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【STEP-52】では Bluetoothでスピーカーに接続したり、【STEP-45】【STEP-53】ではWi-Fiでプリンターに接続する方法を紹介してきましたが、スピーカーは3.5mmヘッドフォンジャックや次回の【STEP-55】で紹介するUSBDACを介して接続したり、プリンターはUSBやLANで接続することもできるので、ネットワーク接続が有線でキーボードやマウスもUSB接続なら、BluetoothやWi-Fiを使わずに済ますことも可能です。今回はBluetoothとWi-Fiを使っていない場合、Raspberry Piの限られたリソースを有効活用する為に停止させる方法を紹介します。

BluetoothとWi-Fi切断時のカーネルモジュール

タスクバーのアプレットBluetoothをクリックして”Turn Off  Bluetooth”を選択すれば、Bluetoothを切断することができます。

タスクバーのアプレットWireless & Wired Networkをクリックして”Turn Off  Wi-Fi”を選択すれば、Wi-Fiを切断することができます。

BluetoothとWi-Fiを切断した状態で、コマンドlsmodを使いロードされているカーネルモジュールを表示します。

lsmod

たとえ切断していても、BluetoothとWi-Fi関連のカーネルモジュール(黄色)自体は、これだけロードされています。

BluetoothとWi-Fiを停止する

以前の記事【 第41回 】でも紹介した、ハードウェアの制御方法が書かれたデバイスツリーのリストを参照します。
ファイルマネージャを起動して、左ペインで”/boot/overlays”を選択し、右ペインの”README”を右クリックして”Text Editor”で開きます。

英文でハードウェアの制御方法が延々と記述されているのでカーソルを下に移動していくと、BluetoothとWi-Fiを停止する方法が見つかりました。

BluetoothとWi-Fiを停止する為、ファイルマネージャを起動して”/boot/config.txt”をnanoで開きます。

”config.txt”が開いたら、カーソルを最終行に送り改行しておきます。

Text Editorの画面に戻って、Bluetoothを停止する記述にある”Load:”の右をすべて選択して右クリック→コピーします。

”config.txt”に戻って、カーソル位置で右クリック→貼り付けます。

貼り付けたら改行しておきます。

もう一度Text Editorの画面に戻って、Wi-Fiを停止する記述にある”Load:”の右をすべて選択して右クリック→コピーします。

”config.txt”に戻って、カーソル位置で右クリック→貼り付けます。

貼り付けたら、(「Ctrl」+「O」) → (「Enter」) → (「Ctrl」+「X」)キーの順で保存し、再起動します。

タスクバーのアプレットBluetoothを右クリックしても、”No  Bluetooth adapter found”とグレーアウトで表示が出るだけで接続することはできません。

タスクバーのアプレットWireless & Wired Networkを右クリックしても、”Click here to set Wi-Fi country”と表示が出るだけで接続することはできません。

BluetoothとWi-Fiを停止した状態で、コマンドlsmodを使いロードされているカーネルモジュールを表示します。

lsmod

停止していると、BluetoothとWi-Fi関連のカーネルモジュールは全てアンロードされていて、その分リソースが開放されます。

停止したBluetoothとWi-Fiを復活させる

もう一度、ファイルマネージャを起動して”/boot/config.txt”をnanoで開きます。

カーソルを下に送り、最終行とその前の行の行頭に”#”を入力してコメントアウトし、(「Ctrl」+「O」) → (「Enter」) → (「Ctrl」+「X」)キーの順で保存してから再起動します。

タスクバーのアプレットBluetoothを右クリックして”Turn On  Bluetooth”を選択すると、Bluetoothデバイスに接続できます。

タスクバーのアプレットWireless & Wired Networkを右クリックして”Turn On  Wi-Fi”を選択すると、Wi-Fiで接続できます。

この状態で、コマンドlsmodを使いロードされているカーネルモジュールを表示します。

lsmod

停止前にロードされていたBluetoothとWi-Fi関連のカーネルモジュール(黄色)は全て、復活しました。