【STEP-88】で音楽保存ストレージをMPDサーバーにマウントしたばかりですが、CDからリッピングするにしても、ハイレゾ音源をダウンロードするにしても、音楽保存ストレージはむしろMPDクライアント側にマウントされている方が何かと便利です。今後、DACをUSB接続からI2S接続のものに変更すれば、WiFiで接続するヘッドレス環境のMPDサーバーはUSB端子からも解放されてより一層、音楽再生最適化への可能性が拡がります。これらを考慮し、今回は音楽保存ストレージ(HDD)をMPDクライアント側にマウントすることにしました。
音楽保存ストレージをMPDクライアントにマウントする
ストレージsda1のUUIDを選択して右クリックして出てくるメニューから「コピー」を選択します。
ファイルマネージャを起動して「/etc」を開き、fstabを右クリックして出てくるメニューから「nano」を選択します。
開いた「GNU nano」画面で4行目を空け、”UUID=”と入力し、右クリックして出てくるメニューから「貼り付け」を選択します。
UUID=
「Tab」キーを1回押します。
LXTerminal画面に戻って、/mntに新しくフォルダmpdを作ります。
sudo mkdir /mnt/mpd
今作ったフォルダ/mnt/mpdを入力します。
/mnt/mpd
項目間を「Tab」キーで送りながら、次の通り入力します。
入力したら、(「Ctrl」+「O」) → (「Enter」) → (「Ctrl」+「X」)キーの順に押して保存します。
ext4 defaults 0 0
「GNU nano」画面が閉じたらLXTerminal画面に戻って、再起動します。
reboot
再起動したら、もう一度マウント状況を確認します。
lsblk-f
音楽保存ストレージsda1が、指定したマウントポイント/mnt/mpdにマウントされていました。
共用フォルダmusicのアクセス権限を変更する
ファイルマネージャを起動して指定したマウントポイント/mnt/mpdを開くと、音楽保存ストレージのフォルダmusicがあったので、右クリックして出てくるメニューから「ファイルのプロパティ」を選択します。
現れた「ファイルのプロパティ」画面のタブ「パーミッション」をクリックすると、項目「内容の変更:」が”所有者のみ”となっていました。
フォルダmusicのアクセス権限を設定し直します。
sudo chmod 777 /mnt/mpd/music
もう一度、フォルダmusicの「ファイルのプロパティ」を見ると、項目「内容の変更:」が”すべて”に変わっていました。
Canntataのmusic folder:をマウント先に変更する
このままでは、Cantataを起動しても音楽保存ストレージ(HDD)のマウント先がUUIDで指定されているので、Libraryの楽曲が再生できません。画面右上の歯車アイコンをクリックして出てくるメニューから「Preferences」を選択します。
「Configure」画面が現れるので、項目「Music foder:」の入力欄右のアイコンをクリックします。
「Select Folder」画面が現れたら、左ペインの「コンピュータ」をクリックします。
右ペインの「/」をクリックします。
右ペインの「mnt」をクリックします。
右ペインで音楽保存ストレージをマウントした「mpd」をクリックします。
音楽保存ストレージ内に【STEP-65】で作成したフォルダ「music」を指定して「選択」ボタンをクリックします。
指定したフォルダ「/mnt/mpd/music」が項目「Music folder:」に表示されていることを確認して「OK」ボタンをクリックします。
Cantata画面に戻ったら、画面右上の歯車アイコンをクリックして出てくるメニューから「Refresh Database」を選択します。
ツールバーの下で「Refresh MPD Database?」と確認メッセージが現れるので、「Refresh」ボタンをクリックします。
Libraryの内容が新たにマウントした音楽保存ストレージのものに変わったので、アルバム右の”▶”をクリックして再生します。
アルバム収録曲が右のQueue画面に表示されて再生が始まりました。