前回の【STEP-94】でサーバー側にMPDをインストールしたので、今回はクライアント側からMPDにアクセスして音声ファイルを再生してみます。併せてMPDクライアントCantataの設定と運用方法についても紹介します。
CantataにMPDサーバーの設定を追加する
Cantataを起動して画面右上の歯車アイコンをクリックして出てくるメニューから「Preferences」を選択します。
現れた「Configure」画面の項目「Collection:」右の「+」ボタンをクリックします。
項目「Collection:」が”New Collection 1″に変わりますが、これでは分かりづらいので入力欄右の箒?アイコンをクリックして消します。
項目「Collection:」の入力欄に”mpd 1″と入力してみました。どうやらCantataは最初に作った「Personal」の他に「+」ボタンをクリックすればいくつでも「Collection:」を作れそうなので連番を入れておきました。今後”mpd 2″としてI2S接続のDACを搭載したMPDサーバーなどを増設し、同じ音源を聴き比べるというようなことも可能なようです。
項目「Host:」も”localhost”になっているので、入力欄右の箒?アイコンをクリックして消します。
項目「Host:」の入力欄には、【STEP-89】で設定したMPDサーバーのホスト名+”.local”を入力します。
項目「Music folder:」も既定の”/var/lib/mpd/music”になっているので、入力欄右の箒?アイコンをクリックして消します。
Cantataからの操作でMPDサーバーから音声ファイルを再生する
Cantata画面に戻ったら、画面右上の歯車アイコンをクリックして出てくるメニューから「Refresh Database」を選択します。
ツールバーの下で「Refresh MPD Database?」と確認メッセージが現れるので、「Refresh」ボタンをクリックします。
データベースの更新が終わったら、ツールバーの「▶」ボタンをクリックして再生してみます。
MPDサーバーにマウントされた『MPDクライアントに接続した音楽保存ストレージ(HDD)』の音声ファイルがMPDサーバーに接続したUSBDACを通して再生されました。メニューバーの「■」ボタンをクリックして再生を止めます。
もう一度、画面右上の歯車アイコンをクリックして出てくるメニューから「Preferences」を選択します。
現れた「Configure」画面の項目「Collection:」の入力欄右の”▼”をクリックして”Personal”を選択すると、MPDサーバーを通さずに直接、音楽保存ストレージにアクセスし、再生もMPDクライアントから音声出力される環境に切替わります。音楽保存ストレージは共有されているので、”Personal”で実行したCDのリッピングやタグ編集もデータベースの更新で同期されます。