一般名 | 紫蘇(シソ) |
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分類 | シソ科シソ属 |
発芽適温 | 20~25℃ |
生育適温 | 20~23℃ |
生育条件
シソの発芽の適温は20~25℃なので、暖かくなってから種まきをします。
半日陰でも育ちますが、色や香りが悪くなったりするので、日当たりの良い場所で育てます。
シソは乾燥を嫌うため、乾かないように根がしっかり張るまでは水をたっぷりと与えましょう。
栽培のポイント
野菜用の培養土を使用し、表面が乾かないように腐葉土を敷きます。
シソは乾燥を嫌うため、根がしっかりと張るまでは水切れしないように気を付けましょう。
シソを育てよう!
爽やかな香りで薬味として使われたり、ジュースにしたり、料理にも使われる人気の食材で、私達の身近にある和製ハーブとも言われる「シソ(紫蘇)」。
そんなシソを育ててみよう!と思いませんか?
植えた覚えがないところでも勝手に生えてきたり、特に面倒を見ていなくても育つこともあります。そんなシソなので初心者でも簡単に育てることが出来ますよ(^^)
育て方は簡単ではありますが、注意することもありますのでご紹介します。
栽培環境の準備
シソは大きく成長しますので、プランターで栽培する場合は大きめの物を選びましょう。
土は野菜用の培養土か、赤玉土や腐葉土(赤玉土6:腐葉土4 、または同量)を混ぜたものを用意します。
畑は、中性に近い弱酸性が適しています。
土壌酸度が酸性であれば石灰を入れて、よく耕しておきましょう。
よく分からなければ、そのまま入れないで様子をみて、状態によっては追肥します。
種か苗か
シソを種から育てる場合、種を購入すると、小さな種がたくさん入っています。
全てまいてしまうと大量のシソが出来てしまい、消費しきれずに困ってしまうかもしれません。
家庭菜園で育てるのであれば、2~3株の苗でたくさん収獲できますし、収穫までの日数を短縮できるので、苗から育てると便利です。
タネをまこう
温度に注意
種まきに適した時期は、4~5月です。
発芽に適した温度は、20~25℃ですので、暖かくなってきてから種まきをしましょう。
地温が低い状態で種まきをしてしまうと、発芽しないかもしれません。
前日にする事
種まきをする前日に種を水に浸して水を吸わせておくと発芽率がアップします。
種のまき方
1~2cm の間隔をあけて、重ならないようにまきます。
種をまいた後はその上から用土をかけても良いのですが、発芽するには日光が必要なので、用土をかけるなら軽くかぶせる程度にしましょう。
種をまいて、そのまま用土をかぶせなくても大丈夫です。
種をまく前にも用土を湿らせておき、まいた後も水を与えましょう。
10日前後で発芽します。
植え付け
苗の植え付けは、5月頃に行います。
種から育てた場合、本葉が4~5枚になった頃に植え替えます。
それぞれの葉が均等に日光を浴びれるように、15~30cm ほど間隔をあけて植え付けます。
苗を植える穴をあけたら穴に水を入れて、シソの苗にも水を与えます。
根がしっかりと張るまでは、水を切らさないようにしましょう。
乾燥してしまうと、葉がしおれてきて、そのまま枯れてしまいますので注意が必要です。
植え付けてから 2週間ほどたったら、追肥して軽く耕します。
普段のお手入れは?
乾燥と強い日差しに注意
シソは湿気を好み乾燥を嫌います。
乾燥すると成長が止まってしまったり、葉が固くなってきたりするので、水を切らさないようにしたり、株元にワラを敷いて乾燥しないように注意しましょう。
また、真夏の強すぎる日差しも良くありません。
乾燥を防ぐ目的と一緒に、寒冷紗(かんれいしゃ)を使うと便利です。
この寒冷紗は虫よけにもなり、他の野菜を育てる時にも活躍します。
花芽を摘み取る
花芽をそのままにしておくと、そちらの方(種)に栄養が取られてしまって老化が早まってしまいます。
マメに花芽を摘み取ると新しい葉が出てきます。
収穫しよう!
シソの背丈が 30cm ほどになったら、頂上の部分をとります。(敵芯といいます)
あとは、どんどん葉が出てくるので、下の葉から収獲していきます。
葉を多く取りすぎると、弱ってしまって長く収獲できないので注意しましょう。
種から育てた場合、発芽して本葉が出始めた頃に収獲すると「芽ジソ」として、お刺身のツマなどにして楽しめます。
収穫量を増やす方法
追肥は植え付けから約2週間ほどで行いますが、長く収獲したい場合は 1ヵ月に1回ほど追肥をします。
「最初の収穫はシソの背丈が約30cm ほどになったら頂上の部分を収獲」と既述しましたが、そうする事で脇芽がたくさん伸びてきますので、たくさん収獲することが出来ます。
病虫害と予防策
シソは「和製ハーブ」と言われており、ハーブは虫よけになると言われていますが、シソの場合は虫に注意する必要があります。
主な虫は・・・
- ヨトウムシ
- バッタ
- アブラムシ
- ハダニ
これらの虫は、大きな虫であれば手で取り除きます。小さな虫は農薬をかけるなどしないといけませんが、口に入れるものなので農薬は使いたくありませんよね。
予防策としては、夏の強い日差しや乾燥予防にご紹介した寒冷紗、防虫ネットなどを利用します。
また、肥料を与え過ぎると虫が発生してしまうので、肥料の与えすぎには注意が必要です。
シソを楽しみましょう
芽シソや大葉、シソの実など、シソは色々な料理に使えます。
シソには、ペリルアルデヒドという香り成分が含まれており、胃酸の分泌を促進して食欲増進すると言われています。
他にも、シソには強い抗酸化作用があったり、色々な栄養素がたくさん含まれていて、なかでもベータカロテンが抜群に含まれています。
動脈硬化や心筋梗塞などの予防や、免疫力アップにも効果的と言われていますので、積極的に摂りたいですね。
最後に… シソの実の佃煮はご存じですか?ご飯によく合い、とても美味しいのでおススメです。