抵抗とは?
電子工作を行う上で、抵抗は必ずと言っていいほど使う部品になります。
簡単に説明すると抵抗は電子回路の中で電気を通りにくくする部品になります。
電気抵抗とは?
皆さんも中学二年生の理科で習ったと思います。
電気抵抗とは電気の流れにくさを数値で表したものになります。
単位はオーム(Ω)です。
この数値が大きければ大きいほど、電気が流れにくくなります。
100Ωの抵抗と200Ωの抵抗では、200Ωの抵抗ほうが電気が流れづらいです。
電気抵抗の求め方
電気抵抗の求めるにはオームの法則を使います。
R=V/I
になります。
抵抗がR、電圧がV、電流がIになります。
私はこの図を描いて仮面ライダーVRIと言って覚えていました。
このオームの法則はいろいろなところでたくさん使いますので覚えておきましょう。
抵抗値の決まり方
抵抗の抵抗値は4つの要素によって変化していきます。
物質の種類
電流の流れは物体を構成する原子の状態によって変化します。
原子がたくさん詰まっているのか、中身が空っぽに近い状態なのか。
それによって電流の通りやすさが変化します。
物体の長さ
物体の長さによっても抵抗値が変わってきます。
物体が長ければ長いほど、抵抗値は大きくなっていきます。
これは物体が長いと電流の通る道が長くなってしまうためです。
物体の断面積
断面積が小さければ小さいほど、抵抗値は大きくなっていきます。
道幅の狭い道路って通りづらいですよね?それと同じです。
物体の温度
物体の温度によって抵抗値が変わってきます。
温度が高くなるほど抵抗値が高くなっていきます。
物体の温度が変化すると、中の原子の振動が大きくなり、そして速くなります。
そうなると電流が通りづらくなり抵抗値が上がります。
同じ抵抗でも使用中に温度が上がると抵抗値が上がることがあります。
抵抗値の表記
抵抗では表面に4本や5本の色の棒がついています。
これをカラーコードと言います。
抵抗値はカラーコードにより表示されています。
抵抗値カラーコード四本の読み方
47×10³=47000=47kΩ ±5%という読み方になります。
抵抗値カラーコード五本の読み方
470×10³=470000=470kΩ ±5%という読み方になります。
抵抗には誤差があること、カラーコードの表記が読みずらいもの(特に赤・橙・茶)もあるので、出来ればテスターで正しい抵抗値を測ってから使用するようにします。
しかしこのカラーコードを1から暗記するのは大変です。
なのでよくこの覚え方が使われています。
- 黒:0
黒い礼服(黒い0服) - 茶:1
茶を一杯(茶を1杯) - 赤:2
赤の他人(赤の他2) - 橙:3
橙色のみかん(橙色の3かん) - 黄:4
黄色いシミ(黄色い4ミ) - 緑:5
緑子(緑5) - 青:6
青二才のろくでなし(青二才の6でなし) - 紫:7
紫式部(紫7部) - 灰:8
ハイヤー(灰8ー)
- 白:9
ホワイトクリスマス(ホワイト9リスマス) - 金:5%
金五郎(金5郎) - 銀:10%
銀の十手(銀の10手) - 無色:20%
20世紀梨(20世紀無)
これを覚えて抵抗の色を見てこれは何オームだ!と出てくれば理想です。
抵抗の種類
固定抵抗
電子工作で一般的に使われる抵抗になります。
炭素皮膜抵抗や金属皮膜抵抗などがあります。安価で汎用性があるため広く使用されています。
半固定抵抗
半固定抵抗はドライバーで上面のつまみを回して抵抗値を変える部品です。
中には抵抗体が入っていて、ここにつまみに連動した回転する端子を当てて、抵抗値を分割できるようにしています。
可変抵抗
可動するつまみを回転させることで抵抗値を変化させることができます。
オーディオ機器のボリュームつまみなどに使用されています。
ぜひ電子工作をする際に役立ててください!