抵抗を学ぼう!

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【抵抗器:レジスタンス:Resistance】

抵抗器は電気の流れを邪魔するものです。電気抵抗といい、電子回路では、電気の流れを調整したりするときに使うものです。また抵抗に電流が流れるとその量によって発熱します。利用する時は電力に注意しましょう。

単位:Ω (オーム)

抵抗は写真のように小さい部品です。この部品に4本または5本の帯がついていて、ここの色で抵抗の大きさがわかるようになっています。

fabshop- ファブショップ 抵抗

 

この抵抗器のカラーバーで、この抵抗が何Ωの抵抗なのかがわかるようになっています。

0:黒色 1:茶色 2:赤色 3:橙色 4:黄色 5:緑色 6:青色 7:紫色 8:灰色 9:白色

 

金色:抵抗値の誤差が±5%以内  銀色:抵抗値の誤差が±10%以内

カラーバーの読み方

まずは、金や銀を右側にみるように持ち、左から色を見て行きます。

▼4本帯の場合

fabshop- ファブショップ 抵抗

この場合、1:茶色 0:黒色 2:赤色 ±5% となります。10の位が1、1の位が0なので、10となり、10の乗数が2ですので、

10×10² で 1000Ωとなり、1KΩ(キロオーム)である事がわかります。

 

▼5本帯の場合

fabshop- ファブショップ 抵抗

この場合も4本同様です。1:茶色 1:茶色 0:黒色 2:赤色 ±5% ですから、110×10²で11,000Ωとなり11KΩ。となります。

【抵抗器の種類】

<炭素・金属皮膜抵抗器>(写真のもの)
電子回路の学習や電子キットなどで良く見かける安価で実装が容易な一般的な抵抗器。1Ω~10MΩ程度までの抵抗値が用意されていて、抵抗値の誤差が5%~2%とさほど制度が高くは無い抵抗器ですが良く使われるものです。耐電圧は300V~500Vで、1/4W~1/2W程度の定格電力。

<ソリッド抵抗器>
ソリッド抵抗器は円筒形の抵抗で、700V程度の高い電圧に耐えられる特徴がありますが、抵抗値の許容差が±20%とあまりよい精度ではありません。ソリッド抵抗器は電源回路などに用いられる事が多く、抵抗値は2Ω~2MΩ程度です。1/4W~1/2W程度の定格電力。

<巻線抵抗器>
セラミックなどの絶縁体に金属の線を巻きつけた抵抗器の事で、巻きつけた線の長さにより抵抗値が決まるというものです。誤差も±0.1%とかなり高精度の製品です。コイル状になっているので、高い周波数で理うようする場合に抵抗値が変動してしまう場合があります。定格電力は10W程度まで。

<セメント抵抗器>
外部をセメントで固められ、内側には通常の皮膜抵抗や巻き線抵抗などが入っている抵抗です。抵抗値が小さく、10Ω以下で大電力を必要とするような時に利用される抵抗です。この抵抗はカラーバーが付いておらず、長方形の形状の表面に直接抵抗値や定格電力が書いてあるのが特徴です。

<チップ抵抗器>
近年、一般的な電気製品などに搭載されている抵抗の多くはこのチップ抵抗になっています。大きさも非常に小さく、基板上で場所を取らないだけでなく、周波数特性も良く、チップマウンタなどにより高速な実装が可能である為、量産製品の基板などはこの抵抗器が使われます。

<可変抵抗器>
抵抗の値を変化させる事ができる抵抗器で、つまみやスライダなどが付いており、一般的にはボリュームと呼ばれ電子回路などでは音量の調整や各種パラメータの設定などに使われます。