CS-2章 ハードウェアを理解しよう
【CS02-01】第1話 ハードウェアとは?
今回からコンピュータ・サイエンス第2章に入ります。
第2章では「ハードウェア」に的を絞ってより具体的に話をすすめます。ハードウェアは電子部品などを基板の上に組み合わせて構成される電子回路などを搭載しています。
「ハード」とは「硬い」という意味がありますが、まさに手に取ることができる形あるものをいいます。
モノとして手に取れるハードウェア
ハードウェアというと、手に触れることができるもので、目に見える「モノ」です。コンピュータの世界では多くの場合電子回路などを搭載しています。そしてそれらはマザーボードやコンピュータに接続して動作します。
写真はラズベリーパイと呼ばれる手のひらサイズのコンピュータです。Fabshopでも良く使っています。
これはLinux系のOSであるRaspbianで動くものですが、写真のものはハードウェア部分です。ソフトウェアは目に見えないSDカードなどに入っているデータ部分です。
具体的にハードウェアをいろいろ見てみる
ハードウェアにはどんなものがあるでしょうか?以下はオンラインショップAmazonで販売されている様々なハードウェアです。ハードウェアのタイプ別にいろいろなものを見ていきましょう。少し前に比べて最近では沢山のものが出てきましたので、なるべく多く紹介していきたいと思います。
パソコン本体の中には、マザーボードやRAM(メモリ)、HDDなど様々な電子基板や部品がはいっています。パソコン本体もハードウェアですが、パソコンを構成している部品もまたハードウェアと言えます。第1章でも紹介した部品は実際にどのようなものがあって、どれくらいの価格で販売されているかなどをチェックしてみましょう。
CPU
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CPUファン
RAM(ノートPC用)
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RAM(デスクトップ用)
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HDD(2.5インチ)
2.5インチサイズのHDDは主にノートパソコンや小型のパソコンに搭載されます。
HDD(3.5インチ)
3.5インチのHDDはデスクトップパソコンなどに搭載されています。写真は大容量4TB(テラバイト)。
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SSD
ソリッドステートドライブの略でHDDに代わってストレージとして利用されるもの。HDDと比べて高速で動作が安定しているが、価格はHDDに比べ高い。
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DVDドライブ
近年ではインターネットやクラウドサービスの登場により搭載していないパソコンが多くなりました。
パソコンの周辺機器はパソコン本体とケーブルで接続させたり、Wi-FiやBluetoothなどの無線で接続したりして利用します。周辺機器の中には最低限パソコンとして利用するために必要不可欠なものなどもあります。例えばモニタ、マウス、キーボードなどは、パソコンに指示を与えるためには絶対に必要なものの1つです。ここで紹介するのは、モニタ、マウス、キーボードなどを除いた周辺機器です。
複合機
プリンタ・スキャナ・コピーが1つになった複合機。SDカードリーダーやFAXがついたものもあります。
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スピーカ
パソコン本体にはスピーカが内蔵されているものも多くありますが、より良い音を楽しみたい場合にはスピーカを別途接続します。
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外部ストレージ
USB接続のHDDやネットワーク上に置くネットワークHDDなど内蔵ストレージとは別の記憶媒体。ネットワークHDDなどは家族や会社で情報を共有したいときに便利。
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VRディスプレイ
パソコンに接続してVRディスプレイをかぶると、3Dデータなど360℃仮想現実を楽しめるディスプレイ。動画やゲームなどもその世界の中にいるような感覚を楽しめます。
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スマートウォッチ
腕時計型のコンピュータ。健康状態を記録したり、運動の記録、メッセージの送受信など生活をより豊かにするツールが時計に。
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ルータ・WiFiルータ
自宅や会社内にネットワークを構築できるもの。インターネットと自宅や社内ネットワークを接続したり、WiFiの基地局としても機能します。
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カメラ
デジタルカメラやTV電話などに利用する「Webカメラ」、動画撮影用のカメラなど用途によりいろいろなカメラが発売されています。
ペンタブレット
コンピュータ上で絵を描いたり、デザインを行う際にはペンで書いたものがそのままコンピュータ上に描かれるペンタブレットを使います。
ハードウェアはパソコンに接続されるものだけでなく、テレビや家電品などもハードウェアです。最近注目されている様々なハードウェアを見てみましょう。
スマートスピーカ
音声でネット上の情報を調べたり、音楽を流したり、予定を読み上げたりします。
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スマートモニタ
音声でネット上の情報を調べたり、スマートフォンの写真を表示したり、動画を流したり、自宅の電気をつけたり。自宅内のスマートデバイスを集中管理できます。
スマートランプ
チップが内蔵された電球で、スマートスピーカなどと連携させることで音声で電気のON,OFFができる。
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IoT時代到来!スマートデバイスが続々登場
最近あちこちで耳にする「IoT (アイ・オー・ティー)」という言葉ですが、どういう意味なのかご存知でしょうか。Internet of Things(モノのインターネット)の略で、様々なものがインターネットに接続されていくという事です。今後様々なものがインターネットに接続され、より便利な社会になっていきます。
先にも紹介したスマートスピーカやスマートモニタ、スマートランプなどは元々あったものに「スマート」なんていう言葉がついています。スマートとは「賢い」という意味になります。つまりマイコンが搭載されているため、インターネットと接続していろいろな処理をこなしてくれるので賢いデバイスという事になります。電球にまでマイコンが搭載されていますが、他にも自宅の鍵にもチップが内蔵されていて、近づけばロックが解除され、ロックをかけ忘れてもリモートでロックがかけられたりもします。
このように今後様々なハードウェアがインターネットに接続され、どんどん便利になります。いろいろなハードウェアの知識をもつことで、自分に必要なIoT製品を見つけてより豊かな暮らしを手に入れることができます。
まずはどんなハードウェアがあるのかを知り、新しいハードウェアを理解できるようにしていきましょう。第2章ではハードウェアについて更に詳しく掘り下げていきます。
※デバイスは「装置」という意味です。