Raspberry Piを使って初心者がプログラミングを学ぶための手順~言語と開発環境を調べてみた~
Raspberry Pi(ラズベリーパイ)とは、手のひらサイズの超小型コンピュータで、電子部品を接続したりプログラミングをするなどしてプログラミングや開発なども出来る学習キットとしても注目されています。
価格も数千円と手ごろな金額で手に入り、子供から大人まで楽しくコンピュータを学ぶことができます。
今回、コンピュータの知識のない初心者の筆者がRaspberry Pi を使ってプログラミングを学ぶことになり、その手順をまとめていきたいと思います。
学ぶための手順 ~セットアップ~
初めのステップとして、まずはこちらの記事を参考にセットアップを終えました。
[sitecard subtitle=関連記事 url=http://www.fabshop.jp/raspberrypi/pisettings-2
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セットアップを終えてから実際に Raspberry Pi でプログラミングを学ぶための手順を調べていき、プログラミング言語と開発環境をどれにするかを決めることにしました。
プログラミング言語の選択
プログラミング言語は「Python」! これはすぐに決定しました。
なぜかというと、Python は「プログラミング言語の中でも初心者に優しい」から。
そして、Raspberry Pi の販売元でも Python を推奨していることも決め手となりました。
Java や Cなどのプログラミング言語は、プログラムを実行するときにコンパイルという処理が必要で、そうすることによって機械語に翻訳します。
一方、Python はというと、プログラムを実行する時に同時に機械語に翻訳してくれるので、実行されるまでの速度が速いというわけです。
そして、ソースコードが覚えやすくて、他のプログラミング言語よりも少ないコードですむということで、これは初心者に適していると判断しました。
また、Python はただ初心者向きというわけではなく、メンテナンスもしやすく最小の開発者で済むという点もあり、YouTube や Instagram など、有名なアプリでも使用されています。
開発環境の選択
プログラミング言語は Python に決まりましたが、開発環境も必要だということが分かりました。(プログラム言語をどこで使うのかというイメージです)
統合開発環境(とうごうかいはつかんきょう)、IDE (Integrated Development Environment) は、ソフトウェアの統合的な開発環境であり、様々なツールの集合からなる。
従来、ソフトウェアプログラムのコーディング・コンパイル・ビルド・デバッグといった作業を行なう際に、テキストエディタ、コンパイラ、リンカ、デバッガなどの各ツールをばらばらで利用していたものを、ひとつの対話型操作環境(多くはGUI)から利用できるように統合したもの。
引用元:Wikipedia
その中で Python のプログラミングを学習するのに必要な開発環境が2つありました。
- Geany
- Thonny Python IDE
調べていくと、この二つはテキストエディタと呼ばれるもので、開発環境としても使えるけど、IDEやIDLEよりは補助機能は充実していない印象を受けたので他も調べたところ、Python ( IDLE ) というものがあったので、この3つを比較してみます。
Geany
Geany https://www.geany.org/
Geany は、軽快で動作がとても早く、Python との相性も良く、開発環境としても使える高機能なテキストエディターです。
CやJAVA、PHPなどいくつもの言語に対応している点や日本語にも対応しています。
Thonny Python IDE
Thonny Python IDE は、初心者向けに開発されたPython統合開発環境で、プログラミング初心者で簡単なプログラミングを勉強したい時にはとても有効な事が分かりました。
しかし、規模が大きなプログラムには不向きなようで、変数の内容が確認できないとプログラムのバグや欠陥を発見して修正する事が困難となるようです。
Python 2 (IDLE) , Python 3 (IDLE)
Python IDLE とは、Python の統合開発環境で学習用環境です。
IDLEの特徴は以下の通りです。
- コード入力、出力、エラーメッセージの色付け機能を持った Python shell (対話的インタプリタ) ウィンドウ
- 多段 Undo、 Python 対応の色づけ、自動的な字下げ、呼び出し情報の表示、自動補完、他たくさんの機能をもつマルチウィンドウ・テキストエディタ
- 任意のウィンドウ内での検索、エディタウィンドウ内での置換、複数ファイルを跨いだ検索 (grep)
- 永続的なブレイクポイント、ステップ実行、グローバルとローカル名前空間の視覚化機能を持ったデバッガ
引用元:Python https://docs.python.org/ja/3/library/idle.html
Python 2 (IDLE) 、Python 3 (IDLE)はコードを書いていく上で、補助機能があるというのが一番の印象でした。
そして、Python 2 と Python 3 の2種類ありますが、Python 2、Python 3それぞれでしか動かないプログラムがあるという事くらいしか違いは分かりませんでした。
しかし、公式サイトによると Python 2 はサポートが2020年1月時点で終了しているので、セキュリティの問題も含めて更新やバグ修正は行われないので、新しく開発を始めるのであれば Python 3 を推奨すると公表されています。
まとめ
今回3つの開発環境を調べてみましたが、Thonny Python IDE は初心者には適しているが後々面倒な事になりそうな点で見送りました。
次に、Geany ですが、こちらは実行速度が速いということや、不要な機能は非表示にできるなど、シンプルで使いやすい印象がありましたが、そのシンプルさが逆に初心者にはどうなのかという不安な印象もあります。
Python ( IDLE ) は、Python と一緒にインストールされるということなので、単純に「使用している人が多い=困ったときに調べやすい」と思った事と、こちらもシンプルで初心者にも扱いやすいようになっているようです。
次回は、それぞれ同じようなプログラムを実行してどれが使いやすいのか試してみたいと思います。