【STEP-91】でMPDクライアントに接続した音楽保存ストレージ内のフォルダを共有する設定を行いましたが、今回はこの共有フォルダにMPDサーバーからアクセスし、OS起動時に自動的にマウントできるように設定します。
音楽保存ストレージのマウントを解除しておく
開いたファイルマネージャ画面で「/media/pi/roofs/etc」を開き、fstabを右クリックして出てくるメニューから「nano」を選択します
「GNU nano」画面が開いたら「↓」キーでカーソルを下に送り、”UUID=”で始まる行の行頭に”#”を入力しコメントアウトします。
入力したら、(「Ctrl」+「O」) → (「Enter」) → (「Ctrl」+「X」)キーの順で保存し、再起動します。
MPDサーバーからMPDクライアントに接続した音楽保存ストレージにアクセスする
音楽保存ストレージのマウントを解除したmicroSDカードでMPDサーバーを起動してファイルマネージャを開き、メニューバーから「移動」→「ネットワーク」をクリックします。
Windows ネットワークと共に、MPDクライアントのNetBIOS名:HUMBLEPIが表示されたので、ダブルクリックします。
【STEP-91】で設定した共有名:mpdが現れたので、ダブルクリックします。
すると、なにやらパスワードを入力するように求められますが、【STEP-91】でちゃんと、だれでもユーザー”pi”としてアクセスできるように設定してあるので、このまま「接続する」ボタンをクリックします。
共有名:mpdで共有したフォルダ「music」に保存されたアルバムフォルダが表示されたので、ダブルクリックします。
アルバム収録曲の音声ファイルが表示されました。
音楽保存ストレージの共有フォルダをMPDサーバーにマウントする
共有フォルダをマウントするフォルダ”mpd”をあらかじめ”/mnt”内に作っておきます。
sudo mkdir -m 777 /mnt/mpd
ファイルマネージャの左ペインで”/mnt”を選択すると、右ペインにフォルダ”mpd”ができていたので、右クリックして出てくるメニューから「ファイルのプロパティ」を選択します。
開いた「ファイルのプロパティ」画面のタブ「パーミッション」をクリックすると、項目「アクセス制御」が全て「すべて」だったので「キャンセル」ボタンをクリックして閉じます。
次のコマンドで、共有名://192.168.1.10/mpdをMPDサーバーの”/mnt/mpd”にマウントします。
sudo mount -t cifs //192.168.1.10/mpd /mnt/mpd -o username=pi,password=raspberry
ファイルマネージャの左ペインで”/mnt”を選択し、右ペインの”mpd”をダブルクリックします。
共有フォルダ”music”に保存されたアルバムが表示されたので、ダブルクリックします。
ネットワークからアクセスしたときと同じように、アルバム収録曲の音声ファイルが表示されました。
Raspbian起動時に自動で共有フォルダをマウントする
ファイルマネージャの左ペインで「/etc」を開き、OS起動時の実行を設定するrc.localを右クリックして出てくるメニューから「nano」を選択します。
「GNU nano」画面が開いたら「↓」キーでカーソルを下に送り、最終行の”exit 0″の上に置きます。
Raspbianが起動してWi-Fi接続が確立するまで10秒、待ちます。
sleep 10
先程、共有名をマウントしたときと同じ命令を入力します。
入力したら、(「Ctrl」+「O」) → (「Enter」) → (「Ctrl」+「X」)キーの順で保存し、再起動します。
sudo mount -t cifs //192.168.1.10/mpd /mnt/mpd -o username=pi,password=raspberry
再起動したら、ファイルマネージャを起動し、左ペインで共有フォルダのマウントポイント”/mnt/mpd”内のアルバムを開き、アルバム収録曲のどれかを右クリックして出てくるメニューから「Chromium ウェブ・ブラウザ」を選択します。
ブラウザが起動し、MPDクライアントに接続した音楽保存ストレージ内の音声ファイルがMPDサーバーに接続したUSBDACを通して再生されました。