以前の記事【STEP-89】で「RaspbianにはAvahiがプリインストールされているので、IPアドレスを固定化しなくてもホスト名さえ一意になっていればホスト名で他の端末からアクセスすることが可能」と書きました。しかし、MPDサーバーのファイルマネージャからはホスト名(NetBIOS名)でMPDクライアントにアクセスできたのに、コマンド”mount -t cifs”やVNCビューワーからはホスト名でアクセスすることはできませんでした。今回はMPDクライアントからMPDサーバーにアクセスする為、MPDサーバーのIPアドレス固定とVNCビューワーからの操作性を考慮した解像度の縮小を行います。
Wi-FiのIPアドレスを固定する
ファイルマネージャを起動して「/etc」を開き、dhcpcd.confを右クリックして出てくるメニューから「nano」を選択します。
現れた「GNU nano」画面でカーソルを下に送り、「# Example static IP configuration」の行頭に置きます。
その下の5行全体を選択してから、選択範囲内で右クリックして出てくるメニューから「コピー」を選択します。
1行開けて右クリックして出てくるメニューから「貼付け」を選択します。
貼付けた範囲の先頭にカーソルを置きます。
行頭の”#”を削除し、”eth0″を”wlan0″で上書きします。
次の「#static ip_address=」の”#”も削除し、固定するIPアドレスで上書きします。
1行飛ばして「#static routers=」の”#”も削除し、お使いのルーターのIPアドレスで上書きします。
次の「#static domain_name_servers=」の”#”も削除し、DNSのIPアドレスを入力します。代替DNSには地域レジストリのAPNICが提供する”1.1.1.1″を充てました。
入力したら、(「Ctrl」+「O」) → (「Enter」) → (「Ctrl」+「X」)キーの順で保存して、再起動し設定を反映します。
再起動したら、次のコマンドでIPアドレスを確認します。
ifconfig
wlan0のIPアドレスは固定化した”192.169.1.11″でした。
画面解像度を縮小する
スタートメニューから「Raspberry Pi の設定」を起動し、項目「解像度:」の「解像度を設定」ボタンをクリックします。
現れた「解像度を設定」画面の”▼”をクリックして出てくるメニューから「DMT mode 85 1280×720 60Hz 16:9」を選択してみました。
解像度を選択したら、「OK」ボタンをクリックします。
「Raspberry Pi の設定」画面に戻ったら、「OK」ボタンをクリックします。
「再起動が必要です」画面が現れるので、「はい」ボタンをクリックして再起動します。
再起動後のデスクトップは、この解像度でした。MPDクライアントのモニターが1920×1080ならこのくらいがいいのではないでしょうか。